クジラの宝箱

絵本や児童文学など、ワクワクするものをまとめるブログです。

MENU

子供時代に帰るブログ。絵本や児童文学を中心に、癒されるもの、ワクワクするものをご紹介します。

『星の王子さま』が好きな人におすすめ!世界観とメッセージが素敵な物語3選。

f:id:misuke-blog:20180919184514p:plain

『星の王子さま』は、フランス人作家サン=テグジュペリによって出版された児童文学です。

 

大切なものを教えてくれるメッセージや、可愛らしい世界観を作り出している作者のイラストが人気となり、世界中でベストセラーになっています。

 

日本でも人気があり、箱根には「星の王子さまミュージアム」があるほど。

このブログを読んでくれている方の中には、訪れたことがある方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。

 

今回は、そんな『星の王子さま』が好きな人に、ぜひオススメしたい3冊の本をご紹介します。

私が児童文学を読んできたなかで、星の王子さまに似ているなあと思った本だけを選びました。

本を選んだポイント!そもそも「星の王子さま」の魅力って?

星の王子さまの魅力と言えば、誰もが「大切なものに気づかせてくれるメッセージ」を挙げるのではないでしょうか。

「とても簡単なことだ。ものごとはね、心で見なくてはよく見えない。いちばんたいせつなことは、目に見えない」

 

砂漠

「砂漠が美しいのは、どこかに井戸をかくしているからなんだね…」

 

私はキツネの言葉が一番心に残っていますが、人によって残っている文章は全然違うかもしれません。ここには挙げきれないほど、一冊のなかにたくさんのメッセージが詰まっています。

 

しかし、どのメッセージも大切なことを、そっと教えてくれます。

キャラクターの空気感もあって、決して説教っぽくなく、そっと心に入ってくるのです。

 

大切なメッセージを伝えてくれるだけなら、きっと他にもたくさんの本があることでしょう。

 

それなのに、星の王子さまがたくさんの人にとって唯一無二な本となっているのは、メッセージに加えて、世界観に魅力があるからではないでしょうか。

 

王子さまやバオバブの木、キツネ、バラ、うわばみ…。

童話的なキャラクターや、作者が描いた可愛いイラストなど、子供の頃に持っていた宝物のように大切にしたくなるものばかりです。

 

星の王子さまの3つの魅力  ・心に残るあたたかいメッセージ
 ・その本だけの独特な世界観
 ・魅力的なメッセンジャーの存在

ですので今回は、星の王子さまの「3つの魅力」を同じように持っている本を紹介しようと思います。

 

星の王子さま好きにオススメする本3選!あらすじ、名言、感想まとめ。

それではさっそく、3冊の本のあらすじ、名言、感想をご紹介します。

1.パウロ・コエーリョ「アルケミスト 夢を旅した少年」

ブラジル人作家パウロ・コエーリョによる「アルケミスト 夢を旅した少年」。

ブラジルではベストセラーに。しかし人気は国内のみならず、世界30ヶ国を超えて翻訳されています。

タイトル:アルケミスト 夢を旅した少年
出版者 :角川文庫
著者  :パウロ・コエーリョ

訳   :山川紘矢、山川亜希子

『アルケミスト 夢を旅した少年』のあらすじ

旅をするという夢を叶えるため、神学校を辞めて羊飼いになった少年サンチャゴ。毎日旅することができていた少年だったが、徐々に退屈を感じ始めるようになった。なぜなら、羊は食べ物と水のことしか考えないために、同じ道ばかり歩いているからだ。

 

あるとき、少年は繰り返し同じ夢を見るようになった。その夢は、『あなたがここにくれば、隠された宝物を発見できるよ』と子供に告げられる夢だった。

 

不思議に思う少年だったが、ただの夢にすぎないと思い込んだ。それよりも、頭の中は気になっている女の子のことでいっぱいだった。

 

そんな少年の前に、一人の老人が現れる。
少年は老人から、少年の夢と、少年の運命について話を聞いた。

 

人は若くして自分の運命を知るが、不思議な力によって、自分の運命を諦めるように思いこまされ始めるということ。それから、少年がもう少しで、自分がなすべき運命をすべて諦めてしまうところだったということを。

 

老人の話を聞いた少年は、宝物が隠されているという夢を信じて、長い時間を共にした羊たちを売って旅に出ることにした。

 

少年は錬金術師(アルケミスト)の導きと旅の出会いと別れのなかで、人生の知恵を学んでいく。

心に残るメッセージ   ★★★★

独特な世界       ★★☆☆

魅力的なメッセンジャー 「錬金術師」

『アルケミスト 夢を旅した少年』の感想

星の王子さまが、「本当に大切なもの」を教えてくれるとしたら、この本は、「人生における、自分の心を信じて生きることの大切さ」を教えてくれます。

 

星の王子さまよりも文章が長くて小説に近く、ちょっと解釈が難しい部分もありますが、その分メッセージはとても深いです。本を読み終えたとき、心はこれから生きていくために大切なことを理解しています。

 

また羊飼いの少年や、砂漠の旅、錬金術師など、寓話的な世界観は星の王子さまにも通じるものがあります。それに小説といっても、ひとつひとつの文章が童話のように美しいです。

 

星の王子さまより読み応えがあるので、星の王子さまからワンランクステップアップしたい人にぜひ読んでほしい一冊です。

 

2.アクセル・ハッケ「ちいさなちいさな王様」

ドイツで30万部をうりあげたベストセラー。南ドイツ新聞に連載されていたものがまとめられ、出版されました。

ユニークな挿絵と王様の言葉が、変わらない日常を創造の世界に変えてくれます。

タイトル:ちいさなちいさな王様
著者  :アクセル・ハッケ
絵   :ミヒャエル・ゾーヴァ

出版社 :講談社
訳   :那須田淳、大本栄

『ちいさなちいさな王様』のあらすじ

ある日、主人公の「僕」のもとに表れた、人差し指サイズの王様。

 

王様の世界では大きく生まれて成長するにつれ小さくなり、しまいには見えなくなってしまうという。

 

想像力をなくした大人になってしまった主人公に、王様は夢を見るヒントを教えてくれます。

心に残るメッセージ   ★★☆☆

独特な世界       ★★★★

魅力的なメッセンジャー 「十二月王二世」

 

 

『ちいさなちいさな王様』の感想

『星の王子さま』の「王子さま」は、主人公にとって今までに出会ったことがないふしぎな存在でした。

 

そしてこの「ちいさな王様」も、まさに王子さまのような、主人公におもいがけないことを教えてくれる不思議な存在です。

 

王様の世界では、何でも知ってる大きな状態でこの世に生まれ、成長するにつれてだんだんと小さくなっていくそう。

「なんで?」と頭をひねらせる主人公に、王様はその人生につまった、楽しく幸せに一生を生きていくための知恵を教えてくれます。

 

すでに大人になり、想像力をなくした主人公に対して、王様は夢を見る方法を教えてくれます。大人であればあるほど、心にしみる本です。

 

また、絵本作家ミヒャエル・ゾーヴァのイラストが、さらに独特な世界観を作り出しています。

ミヒャエル・ゾーヴァの王様のイラスト

ミヒャエル・ゾーヴァの描く王様

星の王子さまのようにメルヘンチックな世界観ではなく、リアリスティックな絵なのにもかかわらず、夢のような絵ばかりです。王様の存在のように。

 

文章は星の王子様のように童話チックで、とても読みやすく、ユニークです。

ご紹介している本のなかでは、『星の王子さま』に一番近いかもしれません。

 

装幀も美しく、星の王子さまのように、いつまでも大切に持っていたくなる本です。

(あと、本を読む前には、何も言わずHARIBOグミを用意してください!)

 

3.梨木果歩「西の魔女が死んだ」

平成13年に出版されて以来、ロングベストセラーとなり愛されてきた作品。

映画化されていたり、夏休みの読書感想文にもよく選ばれたりと人気な本です。私も大好きな作品で、何度も読み返しました。

タイトル:西の魔女が死んだ
著者  :梨木果歩
出版社 :新潮文庫

『西の魔女が死んだ』のあらすじ

中学に進んでまもなく、どうしても学校へ足が向かなくなった少女まい。

夏のひと月を西の魔女こと、おばあちゃんと共に暮すことになった。

 

感受性が強く生きにくいと言われたまいは、その性質を抱えて生きるために魔女修行に取り組むことになった。

 

魔女の修行のかなめは、「なんでも自分できめる」ということだった。

心に残るメッセージ   ★★★☆

独特な世界観      ★★★☆

魅力的なメッセンジャー 「西の魔女(主人公の祖母)」

 

『西の魔女が死んだ』の感想

感受性が強く、生き辛さを抱えている主人公が成長していく物語です。

童話ではなく現代小説ですが、世界観は童話的といっていいほど非日常的で美しいです。

 

紹介した物語のなかでは、一番主人公にフォーカス置かれています。

繊細な心と感情が描かれていて、ストーリーもとてもドラマチック。

 

心の傷や生き辛さ抱えている人がいたら、ぜひ読んでほしい一冊です。

 

主人公の祖母「西の魔女」の言葉と愛に救われる人はたくさんいると思います。

主人公のような人がどうやって生きていけばいいのかを、魔女修行を通じて、西の魔女が教えてくれます。繊細な人ほど好きになれる本だと思います。

 

おわりに

星の王子さまが好きな人はもちろん、心にあたたかなメッセージ残る本を探している人、自分にとって大切な一冊になる本を探している人、

そんな方に、ぜひ手に取ってもらいたい本を選びました。

 

読んで絶対に損はありませんので、ぜひ読んでみてください。